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2008年 01月 25日
「凍える鏡」はいよいよ明日から公開です。
始まったら、もうあとは終わりに向かって進むだけ。 とにもかくにも、多くの方に観ていただければと願っています。 さて、10/31の開設宣言で、「公開に合わせて、現場でのエピソードをアップします」とお約束していたので、ここ何週間か時間を見つけては、現場前から完成までの出来事を、シコシコと書き込んでいましたが、今ようやく、その大詰めを迎えております。明日の朝にはまとめて公開できると思います。ネタばれがあるかも知れないので、2007年1~3月あたりの記事は、なるべく映画をご覧になってからお読みになることをお薦めします。 しかし、ブログってのは、やっぱりリアルタイムで書き込むもんですね。あとからまとめてってのは、いや、しんどいしんどい。塵もつもれば何とやらで、毎日少しずつ書き込んで、気がついたらこんなにたくさんの量になってました、というのが理想ですね。でも、できるだけ当時の臨場感が伝わるよう、リアルタイム風に書いたつもりです。 というわけで、公開初日の明日は田中圭くん、冨樫真さんと舞台あいさつ、あさっては熊谷一朗さんとのトークがあり、私も劇場におります。「凍える鏡」、溶けてしまわないうちに、どうぞご覧にいらして下さい。心からご来場をお待ちしています。 # by kogoeru | 2008-01-25 13:14
2008年 01月 14日
![]() 15:00~、インターネットテレビ「あっ!とおどろく放送局」の中の「シネマTIME」に出演する。パーソナリティーは川村亜紀さん。「凍える鏡」のことをはじめ、古今東西の映画ネタ、果ては神秘の国ブータンやネパールにまでおよぶワールドワイドなトークをたっぷり90分。本番中、視聴者の方からどんどんメールが送られてきて、その質問に答えながらトークが進行していく、というのは自分にとっては初めての体験で、またたく間に時間が過ぎた感じだった。 川村さんは「凍える鏡」の初めの方の、香澄と由里子がレストランで食事をしているシーンで、すでにこの親子には何かあるな、と感じたとか。ナイフとフォークの持ち方のこわばりでそれに気がついたというから、さすが女優さんである。あと、瞬が感情を爆発させるシーンについては、「彼の怒りの表情の奥に悲しみが見えたんですが、あれは、そういう演出をされたんですか?」なんて聞かれて困ってしまった。ああいう微妙な表情は、そこまで細かく演出したわけではなく、ひとえに圭くんの役作りのたまものなのだ。でも、監督は映画のいい点は自分の手柄にしてもいいらしいので、素直におほめにあずかることにした。また、瞬はどうしてああいう不安定な精神状態になったのか、という話も出て、幼少期の母親との関係に問題があったという設定に触れたところ、川村さんは何年か前に、 「自分の子供なのに愛し方がわからない。まず、子供を抱きしめてあげて下さい」 という公共広告機構のCMを見て、最近の親はそれくらい子どもに愛情を注げなくなっているのかと驚いた、という話をしてくれる。この辺は実は、現代における母性(無条件の愛)の欠如という、作品テーマと関わる部分でもあるのだ。 トークの後半は、彼女も私も偶然興味を持っていたブータンの話題で盛り上がる。ブータンは今から40年ほど前に国王が、GNP(国民総生産量)ならぬGNH(国民総幸福量)という概念を打ち出し、お金や物といった物質的な豊かさよりも、心の豊かさの方が大切である、と宣言した国である。西洋文明の流入や環境破壊を食い止めるため、観光客の数も制限し、豊かな自然との共棲を尊んできた。しかし1999年、ついにテレビとインターネットが解禁され、都市部には現代建築も目立つようになり、急速に国内事情が変わってきているという。政治的にも王政から民主主義への移行の時期を迎え、つい先日、初の国民評議会選挙が行われたばかりである。文明化と引き換えに消え去ってしまうかけがえのないもの――それは一度失われてしまうと、もはや元には戻らないのだ。何ともやり切れない思いを抱いていただけに、同じようなことで川村さんが心を痛めていたのには驚いたし、大変嬉しくもあった。充実したトークができたことに改めて感謝!である。 ![]() # by kogoeru | 2008-01-14 23:17
2008年 01月 12日
11:30~、渡辺美佐子さんが「凍える鏡」に関連して新聞取材を受けるということで、宣伝の山下くんとともに立ち会う。渡辺さんは目下「明日の幸福」というお芝居の稽古真っ最中。その合間を縫ってのインタビューとなった。「凍える鏡」への出演を決め、撮影を終えるまでの経緯が、渡辺さん自身の口から語られるのを聞くのは感無量であった。最初にお目にかかったのが06年の6月だから、あれから早1年半。シナリオの改訂を巡って、私との間でかなり熱いやりとりが繰り広げられたこともあったし、決して平坦な道のりではなかったのだ。しかし、どうにか作品が完成した今となっては、渡辺さんの提案や助言が、どれだけ作品を活かすために役立ったか知れない。さすがは半世紀を第一線の女優として生きてきた人だけのことはある。作品を作れたことはもちろん嬉しいが、それ以上に、得がたい勉強をさせていただいたような気がする。
取材では、渡辺さん自身の子育てと演技との関係にも話がおよんだが、渡辺さんは、実際の出産を体験してから、お産の場面を演じることが出来なくなったという話を引き合いに出し、「子育てに限らず、なるべく自分の経験は演技の中に入れないようにしています。そうしてしまうと、個人的な、狭い表現になってしまうから」と答えていた。渡辺さんの役づくりは、ひたすら台本を読み、そこから少しずつ手がかりをつかんでいくのだという。「情緒」より「知性」で演じていくタイプともいえるが、そういう冷静な部分を持ち合わせているから、あそこまで多彩な役柄を演じ切ることが可能なのだろう。未見の方は、是非「果しなき欲望」(58年)と「武器なき斗い」(60年)を見比べて欲しい。どちらも彼女がまだ二十代後半の時の作品だが、一方は稀代の悪女、もう一方は慈母のイメージでまったく別な人間である。いわゆるお姫さま女優とは違い、渡辺さんがいかに若い時から演技派であったかがおわかりいただけると思う。 インタビューも後半になると、これが100本目の映画出演ということから、渡辺さんが今まで歩んできた映画人生を振り返る流れになっていく。「ひめゆりの塔」を振り出しに、前述の「果しなき欲望」、そして最近の「いつか読書する日」や「東京タワー」まで、澱みなく現場のエピソードが語られる。改めて、この素敵な女優さんとお仕事が出来た幸福を感じた。 渡辺美佐子 100本目の映画「凍える鏡」 ![]() # by kogoeru | 2008-01-12 23:46
2008年 01月 04日
明けましておめでとうございます。
年も改まり、いよいよ「凍える鏡」公開の年に突入しました。 1月26日より、渋谷シネマ・アンジェリカにてロードショーです。 どうぞよろしくお願いいたします。 というわけで、三が日が終わった今日は、15:30に、加瀬世市さんともどもシネマ・アンジェリカを訪問。実は、「凍える鏡」の公開中、作品に登場した絵画をロビーで展示するという企画が持ちあがっていて、そのための下見に行ったのである(詳細は公式サイトで近々アップの予定)。 18:30からは、飯田橋の由菜島にて、「凍える鏡」の新年会。正月休みということもあって、出席できなかった人もいたのが残念だったが、30日まで舞台をやっていた田中圭くんも駆けつけ、にぎやかなひとときとなった。圭くんは慣れた手つきでトランプマジックを次々披露、そばで見ていたスチールの佐藤さんや宣伝の山下くんは目を白黒させるばかり。私もちゃんと見たかったのだが、自分のいたテーブルでは、後藤役の菊池隆則さんやMCの木次真紀さんを中心に、精神世界の話に花が咲いていたのだ。菊池さんはニューヨークの大学で心理学を学んでいたし、木次さんも心理学専攻。アルコールが回った状態でメンタルな話が始まると、どこまでもディープな方向に行って、もう誰も止められないって感じなのである。お開きは23:00近く。その後一部の人たちは雀卓を囲みに行ったようだが、自分は山下くんや加瀬さんと余韻にひたりつつ帰路に着く(下の写真で顔が隠れてしまっているのが加瀬さん。いつもシャイだなあ…)。 ![]() # by kogoeru | 2008-01-04 23:57
2007年 12月 31日
今年も、あわただしくあと6時間ほどで去っていきます。
今日は、今からちょうど1年前のことを振り返りつつ、この製作日記の2006年12月分をアップしました。 あのころは、まだこの作品がどういったものになるか、私自身にもまったくわからず、まさに暗中模索の毎日、生きた心地もしない、というのが正直なところでした。それでも、1日、また1日と過ぎるうちに少しずつ物事は決まり、形のなかったものにも輪郭が与えられていく。時間というのは無駄に流れてはいかないものですね。ひとつひとつはささいなことでも、それを積み上げていくと、いつか1本の作品になる。すごい。…などと、当たり前のことを、今さらのように感じています。そして改めて思うのは、ひとつの映画が出来上がるまでには、なんてたくさんの人に助けられているんだろう、ということ。その幾多のご好意に感謝の気持ちを捧げながら、新しい年を、そして来たるべき公開の日を迎えていきたいと思います。 皆さん、どうもありがとうございました。新年のご多幸を心よりお祈りしています。 # by kogoeru | 2007-12-31 18:08
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